尾瀬に行こう
■私の遙かなる尾瀬
私は写真が好きで大学時代は車も運転免許もなく電車とバスを利用して奥日光に良く出かけていました。そして会社に勤めるようになり車を購入して、ミズバショウを見るために初めて憧れの尾瀬に出かけました、まさに「私の遥かなる尾瀬」のスタートです。

尾瀬に出かけ始めた当時はまだ関越道は群馬と新潟は繋がっておらず、前橋ICで高速を下りて沼田を経由やっと尾瀬の登山口に到着、主に富士見下や大清水から尾瀬に入山していました。ミズバショウの群生に感動してから尾瀬沼、尾瀬ヶ原、燧ケ岳、至仏山を夢中で歩き周り6月の雪解けから雪が積もる11月まで足を運ぶようになりました。

残雪期しか見ることが出来ない展望と言えば御池登山口から約1時間の大杉岳で、夏道では展望がありません。

大杉岳


雪解けの大江川

■尾瀬の風景写真
「雪解けの早春、春のミズバショウ、夏のニッコウキスゲ、秋の紅葉、初冬の雪景色」と多くの高山植物が咲く尾瀬に魅せられカメラ担いで今年でもう20年以上になります。ミズバショウだけが尾瀬ではありません。「日帰りの尾瀬」では魅力が半減致しますので是非山小屋に宿泊して「朝靄や夕焼けの尾瀬」を満喫してください。

私の場合尾瀬のメインは写真撮影です、木道を外れて三脚を立てたり、記念写真撮影の為に湿原に入って撮影することの無いように注意してください。5月は残雪に咲く雪解けのミズバショウやリュウキンカを狙っています。6月下旬はもちろんワタスゲ(果穂)、7月下旬はニッコウキスゲですが、花のアップよりも朝靄に咲くワイドレンズでの写真が好きです。


ミズバショウ(見本園)

■ワタスゲの波
確かにミズバショウとニッコウキスゲは素晴らしいのですが、この季節の隙間のワタスゲ(果穂)が好きです。ツクシに似たワタスゲの花はミズバショウの前にひっそりと咲きます、そしてリュウキンカ、ザセンソウ、ミズバショウの時期を迎えます。ミズバショウは終わると湿原一面の真っ白い「ワタスゲの果穂」はとても幻想的です。


ワタスゲの波

■尾瀬の好きな山小屋
さて尾瀬には多くの山小屋がありますが、私が良く利用したりまた行って見たい山小屋を紹介いたします。私が良く利用するのは尾瀬沼ではなんと言っても歴史ある尾瀬第一号の山小屋「長蔵小屋」で、特に談話室では色々な方々と尾瀬について語るのが楽しみとなっています。この小屋の裏手から見る朝もやの燧ガ岳や大江湿原は最高です。

山の鼻では'98年にリニューアルされた「至仏山荘」です。この山小屋の2Fバルコニーから見る至仏山は良い眺めです、ここ数年は「山の鼻小屋」は個室扱いので助かります。また中田代では撮影ポイントが多い中田代にある「龍宮小屋」が多いです。ここからの至仏山や池塘の眺めが良いのでプロカメラマンやアマチュアカメラマン御用達の山小屋にもなっています。

夏になると側を流れる沼尻川のほとりで「蛍」が見られるのも楽しみです。またヨッピ橋を過ぎて見えてくるのがヨシッポリ田代にある「東電小屋」です。ここは拠水林に囲まれた高台に建っていて景鶴山や至仏山の眺めが良い、各部屋がモダンな造りで特に女性には人気です。2Fにある「尾瀬ネイチャー・ライブラリー」には高山植物や野鳥の資料があります、さらにハイビジョン放送が見れるのはここだけです。

尾瀬で一番標高が高い場所に建っているのが富士見峠にある「冨士見小屋」です。この富士見峠は以前は尾瀬の登山口として賑わったところです、その為現在使用されていない部屋が残っています。ここから歩いて約20分のところにあるアヤメ平は「天上の楽園」と呼ばれ、360度の大パノラマからは至仏山や燧ガ岳の眺めが素晴らしいです。

尾瀬で温泉に入ることが出来る山小屋は幾つかありますが静けさの中にたたずむ「澁沢温泉小屋」が良いです。この山小屋は尾瀬ヶ原からは離れてしまいますが、燧裏林道のブナ原生林がある為に秋の紅黄葉は素晴しいです。


尾瀬国立公園となってから会津駒ヶ岳の「駒ノ小屋」は素泊まりですがランプの宿でリピーターの多い山小屋として人気となっています。

尾瀬ヶ原の夜明け


大江湿原の夏

■尾瀬のお薦めポイント
燧ケ岳の好きな登山ルートは御池からのルートです、視界も良く途中2つの湿原「広沢田代」「熊沢田代」に咲く高山植物がきれいです。尾瀬沼では大江湿原のニッコウキスゲ、平野家墓地のヤナギラン、尾瀬沼南岸道から見た大江湿原、もの静かな大清水平、白砂湿原、小淵沢田代。

尾瀬ヶ原の滝では温泉小屋からの分岐を過ぎて急な岩場を下ると平滑の滝があります。さらに下って行くと滝の音が聞こえてきます、三条の滝の展望台に降りると凄い水量と迫力に圧倒されます。まだ尾瀬には滝はありまして澁沢温泉小屋から20分程歩くと「渋沢ノ大滝」があります。

尾瀬ヶ原は木道だけの平坦な道ですが季節折々の花々が咲き乱れます。下田代十字路〜温泉小屋の木道にはミズバショウだけでなくリュキンカの群生が見事です。龍宮小屋付近の朝靄の池塘やダケカンバ、下ノ大堀川付近に咲くミズバショウは背景の至仏山との構図で尾瀬のポスターに多く利用されている場所です。三又付近は燧ケ岳と真直ぐ延びる木道で、ワタスゲやニッコウキスゲは見事です。

山ノ鼻には1周約40分の「植物研究見本園」があり、季節ごとの花々が楽しめます。山ノ鼻ビジターセンターでは自然観察会や週末にはスライド映写会が行われますので、山ノ鼻の山小屋に宿泊された時は是非参加して見てください。至仏山の山頂付近の傾斜面には数多い湿原と高山植物の群落があります、特に「小至仏のお花畑と高天ヶ原」は高山植物の宝庫と言われています。

尾瀬は木道が多い平坦なハイキングルートだけでなく至仏山や燧ケ岳は一般的な山の装備が必要で毎年至仏山では転落事故が発生しております。残雪期の尾瀬ではルートを見失うことも多いですので入山には十分注意してください。

オヤマ沢田代分岐から笠ヶ岳に向かいさらに進んだ場所に片藤沼があります、大杉岳と逆方向で至仏山と燧ヶ岳を同時に眺めることが出来るポイントです。


渋沢ノ大滝

片藤沼(秋)

白虹(竜宮十字路)


ブナ林の紅葉

■尾瀬のグルメ
尾瀬にグルメなんてあるのだろうか、一番美味しいのは「水」かもしれません。「尾瀬の魅力は豊かな水」その為尾瀬で飲むコーヒーはとてもさらっとして物足りない感じがするほど美味しいのです、弥四郎小屋のコーヒースポットが定番です。

尾瀬沼の沼尻蕎麦屋(平成15年から営業終了)にはそば粉100%の手打ちそば(けんちんがお薦め)や名物のハットウがとっても美味しいです。夏はカキ氷だけでなく戸倉で栽培した花豆を使用した「花豆ソフト」が人気です。


キンコウカ(アヤメ平)

■尾瀬国立公園誕生
2007年8月に会津駒ヶ岳、帝釈山、田代山を含めて尾瀬国立公園が誕生しました。2008年から尾瀬がメインではありますが会津駒ヶ岳、帝釈山、田代山に登っておりますので、池塘の山々が楽しみです。

会津駒ヶ岳

中門岳へ(会津駒ヶ岳)

オサバ草(帝釈山)

田代山山頂(プリン山)