木曽駒ヶ岳の山旅

●07月15日(千畳敷〜三ノ沢岳分岐往復、千畳敷〜乗越浄土〜濃ガ池分岐〜西駒山荘)
14日の午後に伊那市にある桂木場ルート(大黒川キャンプ場)を下見したが長丁場であり、まだ少し疲れも残っているのでこのルートからの入山を中止します。15日は駒ヶ根高原にマイカーを置きバス+ロープウエー乗車券(片道)を購入してバスに乗り換えて(こんなに狭い道をバスが運行しています、すれ違い時は無線で待機場所の連絡を取っていました。)、終点のしらび平に到着です。しらび平からはロープウエーに乗り継ぎ、約7分で千畳敷に到着、本当に楽で日帰りが十分可能です。

千畳敷カールを眺めるとガスが多く展望が望めません、極楽平方面は青空が見えているので、まずは極楽平まで歩くことにします。登山道は石段でしっかりしています、残雪も多い影響でショウジョウバカマの群生がありイワカガミやハクサンイチゲ、イワツメクサ等のお花畑が続きます。稜線手前で雪渓を越えると極楽平に到着、やや雲が多いものの空木岳方面や三ノ沢岳の山並みの展望が素晴らしい。宝剣岳方面はガスで見えませんが登山道の両側はお花畑がきれいで三ノ沢岳分岐で休憩します、宝剣岳は私には岩場や鎖場の連続で危険なので千畳敷に戻ることにします。岩場に咲くシナノキンバイ、ミヤマキンポウゲがきれい、登山道以外はロープが張ってありました。

極楽平に戻り千畳敷に下ります、休憩した後千畳敷カールから乗越浄土方面に登り始めます、登山道には雪渓が残り雪解け水があちこちに流れています、八丁坂付近からガスが切れて千畳敷カールが俯瞰できました。やがて急坂の石段や階段を登り切ると乗越浄土に到着、宝剣山荘で暫し休憩します、休憩料金は¥300です、ここで何か飲食すれば休憩料金はもちろん無料です。

西駒山荘に向かう為に駒ケ岳山頂ルートではなく濃ガ池ルートを取ります、ゆっくり下って行くとイワカガミとチングルマの群生がきれいです。駒飼ノ池付近は水量も少ない(案内板見当たらず)、この先からは2箇所の梯子を使用して下り雪渓のトラバースを4つ越えることになるとの情報を濃ガ池方面から歩いて来たハイカーから聞きます。(宝剣山荘の掲示板にこのルート情報があったのは次に日のお昼に休憩した時に気が付きました、避けた方が安心です。)

残雪時は雪渓を避けるルートの案内板があるものの明確なルートではなく雪渓の無い場所まで無理やり下り、また登山道に戻る繰り返しです。急斜面の移動はちょっと危険でしたが、サンカヨウが咲いていて嬉しくなりました。最後の雪渓は5m程度でしたので注意して無事通過、ほっとして休憩タイムです。濃ガ池近くになるとお花が増えてきて、待望のミヤマクロユリが咲き始めているのを発見して暫し撮影、濃ガ池に到着すると風景はまるで千畳敷カールの小型版のようで山頂は見えないものの来て良かったです。

段々と天気が悪くなり山頂からガスが流れて来て展望は無くなります、遠くで雷も鳴り始めて雨が降り出す前に西駒山荘に到着したいとやや急ぎ足になります。濃ガ池分岐に到着する頃にはまだ霧雨だったのですが、それを過ぎると本格的な雨になりハイマツの登山道はあちこちで水溜りが出来ています、ハイマツの下にはコイワカガミ、ハクサンシャクナゲ、アオノツガサクラ、ゴゼンタチバナ等のお花が咲いています。やっと「遭難記念碑」に到着、もう少しで山小屋に到着ですがすっかりずぶ濡れ状態となってしまいました。やっと西駒山荘が見えて来ると霧雨となり登山道の両側には保護増殖中のコマクサが咲いていて暫し撮影します。

西駒山荘(40名収容の小さな山小屋)に午後4時頃に無事到着出来ました、今日は3連休でもあり多くの宿泊者が既に到着。チェックインして消灯時間(午後8時)、夕食時間(午後6時)や朝食時間、そして離れにあるトイレは紙オムツが入っているビニール袋を100円(1回分)で購入して洋式便座にセットして使用する説明を受けました、最近の小型山小屋では増えているそうです。(宝剣山荘では宿泊者以外は有料100円で、浄化システムの案内図あり、こちらは回収式ではありませんでした。)

水場は山小屋から徒歩1分で豊富な水量で有り難い、もちろん無料でした。部屋は一人一畳のスペースがあり今回は約30名程度だったので混雑は感じませんでした、枕カバーは交換しないので自分のタオルを巻いて使用とのこと。この時期でもストーブを炊いておりお茶はいつでも飲み放題でした。朝食時間は宿泊者の希望の多い時間帯で対応するとのことで、縦走の方も多いので午前5時半と決まりました。

夕食は午後6時からで名物となっているカレー(駄目な方は早めに言って欲しいとのこと)福神漬とポテトサラダ、食後のカレー皿は各自キッチンペーパー1枚できれいに拭き取る作業があります。夕食後は支配人が撮影した四季折々の木曽駒ケ岳の風景や高山植物のスライドショー(CD-R変換とBGM付)をテレビで皆さんと鑑賞しました、本人の解説付きで快晴や雪景色の木曽駒ケ岳は印象的でした。夜になっても雨は止まず、明日の天気予報をテレビで見たもののやっぱり雨模様となっていました。

●07月16日(西駒山荘〜木曽駒ケ岳〜中岳〜乗越浄土〜千畳敷駅)
明るくなってきて窓から外を眺めると風は止んでいましたがガスっています。朝食はごく普通(海苔、卵焼き、漬物、ひじき)のメニューでおかずはどんぶりから自分の小皿に食べたいものを必要なだけ取ります、食べ残し無しが基本のようです、ちなみに朝食後のお皿の清掃は不要でした。

身支度をして木曽駒ケ岳に向けて出発、小雨状態なので歩いていてもそれ程ではありません、「遭難記念碑」を過ぎて濃ガ池分岐からは強風の雨となり雨具のフードも外れてしまい、メガネの水滴を拭きながら山頂に近づくと大岩を登るようになって来ます、晴れていたらとっても怖いのでしょうがガスっていて展望は利きません。急な登りを過ぎて馬の背らしい場所に到着、駒ケ岳と西駒山荘の案内板はありました。大岩や岩塔が連続する稜線は以前に出かけた屋久島の黒味岳を思い出しました。

緩やかな広い尾根を進むと駒ケ岳山頂と駒ケ岳頂上山荘との分岐となりやっと雨に霞む駒ケ岳山頂が見えて来ました。途中のお花畑にはコマウスユキソウの群生が見事、山頂に到着すると多くの登山者がおりましたが展望は無理でした。途中のお花畑に戻りコマウスユキソウ、オヤマノエンドウソウ、タカネシオガマを撮影します。雨でもどうにか撮影しましたが、ファインダーが雨で濡れてしまいとうとう撮影中止となりました。やっぱり水滴の付いたコマウスユキソウは美しいと実感です。

ガスで視界は効かないまま歩きだします、駒ケ岳頂上山荘を経由して中岳を過ぎてコマクサ増殖中の看板を見て、宝剣山荘で休憩を兼ねてお昼にします。雨の為に食堂は多くの登山者が休憩しています、注文した牛丼も美味しかったのですが、温かいお茶が一番有り難かったです。宝剣山荘でのトイレ使用料金は宿泊者以外は有料100円でした。身支度をして乗越浄土を過ぎ千畳敷カールを下ります、雨混じりの向かい風はちょっとつらいです。こんな悪天候でも登って来るハイカーも多く、雪解けの沢沿いや登山道沿いに咲くショウジョウバカマの群生がきれい、ショウジョウバカマは千畳敷では雪解けのお花なんだと感じました。

千畳敷駅は雨の為に観光客が足止めとなっていて混雑しており休憩場所もない状態です。早々にロープウエー乗車口に向います、混雑もないので直ぐに乗車できてしらび平に到着です。バスの発車時間までちょっと待ちました、これで木曽駒ケ岳の山旅は終わりとなりました。今年中にもう一度来たいと思いながら、バスに乗車して駒ヶ根高原の駐車場に戻りました。


●08月03日(千畳敷駅〜乗越浄土〜木曽駒ヶ岳〜宝剣山荘)
07月15日の木曽駒ヶ岳は天候に恵まれず、展望にも満足することが出来ませんでしたのでリフレッシュ休暇2日残っていたのでリベンジを決行、自宅を早朝に出発して千畳敷駅には午前9時に到着しました。梅雨明けで千畳敷カールの眺めは最高で、シナノキンバイやミヤマキンポウゲ、ミヤマクロユリが見頃です。八丁坂の登山道にはシナノキンバイやハクサンイチゲが群生となってしてきれいです、乗越浄土に近づくとイワギキョウやウサギギクが咲いていました。

乗越浄土に到着すると展望が開けて、伊那前岳、宝剣岳と天狗岩、中岳、馬の背から西駒山荘方面まで見えていてやっと山並みが理解出来ました。天狗岩の奥に見えるのが三ノ沢でしょう。早々に中岳を越えて木曽駒ヶ岳に向かいます。ややガスが広がって来てはいるものの大パノラマに感動でした。

前回見る時間がなかった頂上木曽小屋に下ります、約5分で到着です。正面玄関からは宝剣岳、三ノ沢、檜尾岳、空木岳眺めの良さは素晴らしいです、ここに建てた理由がわかりました。見たかったのはコマクサでシロバノコマクサも咲いており、イワギキョウもきれいでした。山頂の巻き道があるのですがちょっと不安だったので山頂経由で中岳を越えて、宝剣山荘に向かいチェックインしました。2Fの小部屋と3Fの大広間がありました。私は2Fの6人部屋で5人です、2Fからも外に出ることが可能なので撮影には便利です。ザックを置いて外に出て夕食の時間まではまだ時間があるので乗越浄土を過ぎて伊那前岳に登ります、ややガスで見え隠れする千畳敷カールや馬の背から濃ヶ池がくっきりと見ることができます。夕食に時間が近づいて来たので戻ります、ガスが切れて伊那前岳の稜線を振り返ると山の斜面に自分の影が長く伸びていて虹色の光輪に輝いています、これって「ブロッケン現象」なのですね、初めて体験しました。

夕食を済ませた後は夕焼け撮影の為に宝剣山荘の外に出て三脚を出しカメラをセット致します、入道雲が多く日没時には太陽は雲に隠れてしまいました、残念でした。日没後は上弦の月が輝き始めています、消灯後に外に出て上弦の月に浮かび上がる天狗岩と奥の三ノ沢岳を撮影します。月が沈んだ夜半過ぎに外を覗くと満天の星で秋から夏の天の川の素晴らしさに感激でした。

●08月04日(宝剣山荘〜濃ヶ池〜馬の背分岐〜木曽駒ヶ岳分岐〜頂上山頂〜頂上木曽小屋)
午前4時頃になると薄明が始まります、富士山もしっかり確認出来ました。日の出の午前5時近くになると御来光を見る登山者が増えて来ます、撮影ポインチが決まらずあちこち移動するにも岩場は危険です、大きな石に転倒してしまいました。前景に伊那前岳を入れて八ヶ岳連峰から真っ赤な太陽を撮影しました。朝食の時間になったので山小屋に戻ります。

朝食を済ませた後身支度をして濃ヶ池方面に下ります、登山道にはコイワカガミやヨツバシオガマが咲いています。駒飼ノ池付近はやっぱり水量が少なくいまいちです。急坂を下り梯子を下り切ると7月中旬には登山道に雪渓が残っていましたが、今回は雪渓はまだ残っていましたが登山道にはありませんでしたが、猿が10匹以上食事中で通過するのがちょっと怖かったです。お花は終わってしまったかと思いましたが楽しめました。やがて濃ヶ池に近づいて来ると、チングルマの花と花穂が入り乱れた群生に圧倒されます。そして見たかったのがクロユリです、見頃は過ぎてしまったようですが、他の花に隠されていたり、石の裏側に沢山咲いていました、群生ではありませんでしたが沢山咲いていて嬉しかったです。

馬の背と西駒山荘方面の分岐に到着、やっぱり天気が良いので展望が素晴らしい、ここから駒ヶ岳山頂への登りになります。御嶽山の山頂に少し雲があるものの展望が良く、登山道は天気が良いので山の急斜面がしっかり分かりちょっと怖いです。今日の日の出撮影時に転倒した影響で左足が痛むのでゆっくり歩きますが、上りでもありちょっと辛く汗の量も多く水分補給も増えてしまいました。やや右側の稜線は福島A&Bコースで上松A&Bコースも良く見え気分爽快です。急坂を上り切ると丁度濃ヶ池が真下に見える山頂に到着、大きな岩だらけの山並みになると山頂が近づいて来ます。駒ヶ岳山頂分岐を頂上山荘方面に向います、このルートは大きなごつごつした石が連続します、やがて頂上山荘して受付で予約していた本日の宿泊をキャンセルしてペットボトル(500ml)の水を購入(250円)しました、尾瀬と違って山頂では水を購入することが当然であることを実感しました。

足が少し痛むので頂上木曽小屋へは駒ヶ岳山頂経由を避けて巻き道を進みます、このルートにはミネウスユキソウやコマウスユキソウの群生が咲いてマクロレンズを出して暫し撮影です。頂上木曽小屋への巻き道かと思っていたら間違ってしまいました、戻れば良かったかな・・・。岩場と急斜面を通過する場所では登山道の両側にロープが張ってあり、やがてお花が咲いている玉ノ窪小屋分岐に到着して休憩します。頂上木曽小屋の屋根が見えているので約5分登ると勝手口が見えて正面入口に回りチェックインします。やっぱり頂上木曽小屋からの宝剣岳、三ノ沢岳や空木岳方面の眺めは最高です、夕焼けも楽しみです。

ちょっと休憩した後は小屋の道沿いに咲くコマクサ、イワギキョウ、ウサギギク等を撮影します。夕食後は夕焼け撮影にスタンバイ、宝剣岳法方向に面白い雲が発生、そしてやや雲が多かったものの雲海に沈むような夕焼けを見ることができました、やっぱり頂上木曽小屋は展望の良い山小屋です。

●08月05日(頂上木曽小屋〜巻き道〜宝剣山荘〜乗越浄土〜千畳敷駅)
御来光は午前5時なので午前4時半に山小屋を出て山頂に向います、薄明が始まっているのでペンライトは不要です、約10分で山頂に到着です。山頂は寒いのでトレーナーの上にセーターを着てスタンバイ完了、日の出の八ヶ岳方向は雲が多くやっと顔を出したのは午前5時5分頃です。360°パノラマの雲海が素晴らしい、朝食時間は午前5時半なのでゆっくりと雲海の御嶽山方面を撮影しながら山小屋に戻りました。

帰りは山頂を通らず巻き道を進みます、ここで暫しお花を撮影してから、中岳も巻き道を進みます、いやいやスリル満点の岩場ルートでもう一度歩くことはないでしょう。天狗岳と三ノ沢岳の眺めが名残惜しいです、乗越浄土で小休止した後、千畳敷カールを下ります。午前7時半過ぎですが、上りの登山者で混雑しております、待つ場所によっては急斜面でありやっぱり危険を感じます。そのまま千畳敷駅には向わず、剣ヶ池で休憩、ミヤマクロユリを撮影します、やっぱり素晴らしい展望に紅葉時にまた行きたいと思いました。